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矢野顕子 さとがえるコンサート2007 at NHKホール


去る12月15日に行われた、2007年のさとがえるコンサートは、ヤノカミ+ヤノアキコのジョイント公演。P2列目ややシモテ側(あっこちゃんの真正面)という夢のような席で堪能してきました。ホールの前方列って心情的な盛り上がりとは裏腹に、PAからの音がまともに聴こえないのでもったいなく思うこともあるのだけど、今回だけは別。だって、ピアノと身ひとつの弾き語り公演なんだもん!足でリズムを刻む音まで聴こえるような、至近距離であっこちゃんと向かい合う。次にあるのかわからないような、スペシャルな時間でした。


前座はyanokami。ハラカミ氏がひとりで繰り広げるイントロで、あっという間に世界を作り出す。バックでひらひらと舞うのは、myspaceとの共催で行われたPVコンテストの最優秀賞受賞作だったよう。手ゆびのしなりで様々に音が展開していくのは、あっこちゃん曰く「あの、お弁当ばこ」から、何がどうなっているのかよくわからないままに繰り出される氏の演奏にとてもよく似合っていた。

yanokamiはとにかくふわりふわりと心地よい。淡やかで、ぼうっとしていて、すきまからじんわりと染み渡るような音。だのに、ふたりの足下はおもいっきり激しくリズムを刻んでいるのが不思議。どうにも噛みあわないMC、からまないアイコンタクト、だけど音だけはまったくブレな意。あ、うそ、ハラカミさんがアウトロの尺を間違えて「あっ!!」と声をあげて空を仰いだのが一度。ああもう、黙ってりゃわかんないのに!

最後の二曲はキーボードを離れて、センターマイクで。あっこちゃんのリズムの取り方って、ビートを刻むというより、波頭を捕らえるようにふわりふわりと体を揺らす。踊ってるみたいだ。

20分の休憩を挟んで、第二部はピヤノアキコ。スタンウェイのグランドピアノとあっこちゃん、それに3000人の観客が相対する。なのに「じゃ、はじめます」とも言わない。緊張と無縁の人なんていないと思うのだけど、ピアノが前にあるとなんでもないのかもしれないな、この人は。この日のセットはカヴァー曲がとても多かった。まあ、カヴァーだろうがオリジナルだろうが、聴く度にまるで違う曲に聴こえるのだけど、エルレのAlternative Planには流石に驚いた。そうか、そうだね、こんなにあったかいメロディの曲だっけね。

個人的なハイライトは、冒頭の "春風" でした。一週間に二回もこの曲を聴くことになるなんて!総勢24名で奏でられたものも、たったひとりで鳴らされたものも、どちらも素晴らしくて比べようがないけれど、どんなアレンジでも演奏でも歌い手でも包み込むこの曲の強さをあらためて思う。そうだ、あっこちゃんは「ほら また あめが降りそうです」というフレーズを歌わない。それでまた、曲の風景が少し変わる。

yanokamiの時もお互いずいぶん自由にやっているなあと思ったけど、ひとりのあっこちゃんはまるで違う。おしゃべりしながらぽろぽろと鍵盤の上を指が滑り、突然ふっと曲に入る。あまりにも自然で、時たま照明さんが置いていかれることがあるくらい。家でも、ステージでも、いつもこの人はこんな風にピアノと接しているのかな。「呼吸をするように」なんて使い古されたフレーズだけど、彼女にとってのピアノとか歌はそれくらいの距離感なのだろう。そして、それがほんとうに大好きなんだろうな。声高に「わたしはピアノを愛しています!」なんて口にすることもないのだけれど、目の前で生まれる音の粒さえ見えるような距離で、そんな気持ちをびしびしと感じてきました。音楽と両思いできるって、本当に素晴らしい。また来年、同じ場所で会えるといいな。
yanokami :
yanokamintro / Big Love / Too Good to be True / Montouk / Night Train Home / Full Bloom
You Showed Me / ばらの花 (くるり) / sayonara

矢野顕子:
横顔 (大貫妙子) / 春風 (くるり) / Watching You / ニットキャップマン (ムーンライダース) / Alternative Plans (ELLEGARDEN) / てぃんさぐぬ花 (沖縄民謡) / すばらしい日々 (ユニコーン) / Prayer / いもむしごろごろ (童謡) / Rose Garden
encore:Green Fields / ひとつだけ
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