「ないかな ないよね なんてね 思ってた
まいったな まいったな 話すことに迷うな」
SSTVを点けっぱなしでうとうとしていたら、こころやさしいメロディに起こされた。ざくざくとしたギターのカッティングの後ろで跳ねるピアノの音色が切なくて、淡い色彩のPVも綺麗だなあとぼんやりTVを眺めていたら、最後のタイトルテロップで腰が抜けた。「若者のすべて / フジファブリック」て!
なんでフジがこんなに善人ぽい切なさ満点の曲を書くのですか!歌うのですか!あー、びっくりした。言われてみれば確かに志村氏の声だし、彼らには「夜汽車」みたいな、シンプルで切なさ満点の曲もあるんだけど。最近はプログレバンドも真っ青のめまぐるしいアレンジと、オリエンタルと言ったら誉め過ぎに聞こえるくらいの、うさんくさいメロディのイメージが強かったので、このまっすぐさに驚いた。まっすぐだけど、青臭くない。いい意味で年を取った(同い年だけど)。
ラジオから街なかから、ふと流れてきたときに、耳にした人のしっかりと心に縫い留められるであろう名曲。こういう抑えたテンションのキラーチューンもあるんだろう。風もずいぶん冷たくなってきました。秋空の下、散歩のおともにぜひどうぞ。
2年ぶりのアルバムが、2008/1/23にリリース決定。待ち遠しい。
■若者のすべて / フジファブリック
- 2007.11.15 Thursday
- iTS
- 00:19
- comments(0)
- trackbacks(0)
- by eri