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Cover Cover Cover: essencial cover/tribute disc 20 holi編
さて、久々のクロストーク、カヴァー/トリビュート考、お楽しみいただけましたでしょうか?今日はその番外編といいますか、exhivision的お勧め、カヴァーディスクを個別に紹介いたします。


V.A / If I Were A Carpenter - the Carpenters Tribute Shonen Knife - If I Were a Carpenter

個人的に初めて買ったトリビュート・アルバムがこれ。94年?当時、キッスとか、レッド・ツェッペリンとかもトリビュートが出て、海外ではちょっとしたトリビュート・ブームが起こったのが丁度このあたりだったよう。あと、MTVアンプラグドとかもこの頃。過去の遺産にもう一度スポットを当てて一儲け、あわよくば再結成でもう一儲け、ていうことか?なぁんて今となっては斜めにみてしまったりもしますが。それはそうとこのトリビュートは、米インディのアーティストが多数参加した、曲はスタンダードながら,聴くとなかなかにマニアックな感じ。ソニック・ユースにしても、キムという女性ボーカルがいるにも関わらず、サーストン歌ってるし。アルバム中一番ポップな仕上がりの、日本の誇り、少年ナイフの「top of the world」は、イントロが何故か大阪の地下鉄の出発音。マイクロソフトのCMソングにも使われました。

V.A / "I Am Sam" Original Soundtrack

語弊を承知でいうと、障害者・子供・そしてビートルズというケチの付けようのない泣き所を押えた映画の、豪華サウンドトラック集。それこそベスト版のような選曲に、アコースティックな質感、という共通項はあれど表現力は多彩な歌を聴かせてくれます。ビートルズの企画ものでは間違いなく、これがベスト。

V.A/ Happy End Parade はっぴいえんど・トリビュート

「日本のロック」を語る際には誰もがその名を出すであろう、はっぴいえんどのトリビュート盤、全2枚組。本人を含めた大御所から、オーディションによって選ばれた新人を含め、ヴァラエティに富んだ二枚組。個人的には、くるりの初代ドラマー、もっくんが最後にくるり名義で残した音源ということでも感慨深し。

V.A / Dive Into Disney

02年、世は青春パンク真っ盛りの時期に届けられた、これぞエヴァーグリーン!な名曲の数々をラウド/パンクシーンのアーティストがカヴァーした、ディズニー・コンピの客層をガラッと変えた名コンピ。04年に製作された第二弾「Mosh Pit On Disney」と合わせて手元に揃えておきたい、パンク好きにもディズニー好きの女の子にも全包囲対応の、まさにミッキーはみんなのアイドル!を体現するかのようなエンターテイメント・アルバム。基本ディズニー嫌いの、僕のような人間にも、ケチのつけようが無いです。参りました。

V.A / Japa-Rico Rico Rodriguez meets Japan

ジャマイカ出身、草創期のザ・スカタライツに関わり、渡英後もザ・スペシャルズの1stでも吹くなど、まさにスカの生き字引、と言うにふさわしいトロンボーンプレイヤ、リコ・ロドリゲス。日本の現役プレイヤー達と競演した、参加型トリビュート盤がこの1枚。親子を飛び越え、孫といっても差し支えない程のオレスカバンドとの「MonkeyMan」、スカパラをバックに渋いヴォーカルを利かせてくれる「L.O.V.E」等、どれもこれもリコ・マジックが。

V.A / Punch The Monkey

クロストークにも引用した、FPM田中氏のコメントが全てを物語っているが、リミックスを単なる焼き直しではない、新しいポップ・ミュージックの表現方法、そしてビジネスモデルとしてこの国のマーケットに提示した意義は実に大きい。

John Lennon / Rock'N'Roll John Lennon - Rock 'n' Roll (2004 Remaster)

ここからは単一アーティストによるカヴァーアルバムを。
まずはいわずと知れた、ジョン・レノンの、自身のルーツでもあるロックンロールの名曲カヴァー集から。自身のメッセージを歌に込める、ということをやり続けた人が、他人の歌を歌うときのリラックスした、そして音楽を単純にエンジョイする良さを、このアルバムからは感じ取れるはず。これを聴いたあとは、レンタルでも何でもいいから、ビートルズの1stと2ndを聴いて、ロックンローラー、ジョンの全盛期のシャウトに酔いしれてください。

Mark Ronson / Version Mark Ronson - Version

これ、2007年の隠れベストアルバム。気鋭のDj/プロデューサが、レディオヘッドからスミスまで、ロックの名曲をブラスの聴いた、ノーザン・ソウルナンバーに仕立てています。カサビアンやマキシモ・パークにいたっては本人がヴォーカルで参加。そのどちらも、オリジナルよりもハマッているという凄さ。ヒップホップの世界では、MCとトラック・メイカー/プロデューサの役割分担というのは非常に明確になっている昨今ですが、ロック界においても、こういうスタイルは、案外アリなのかもしれませんね。

椎名林檎 / 唄ひ手冥利vol.1

産休後の、3rdアルバム制作前のウォーミング・アップ的な時期に届けられた1枚といえど、個人的な椎名林檎のベストはこれ。東京事変としての活動も、椎名林檎以外のメンバーの作詞/作曲がメインとなり、再びヴォーカリストとしての椎名林檎にフォーカスが絞られて来た今こそ、バンドスタイルでのvol.2が聴きたいです。

山下達郎/On The Street Corner

日本随一のレコード・コレクターでもあり、音質偏執狂である山下達郎の、音楽的ルーツとこだわりが爆発した、1人多重コーラス・ドゥーワップ集。メロディ・ハーモニーの美しさに徹底的にこだわった、ビヨークの10年先をいった、「声クトロニカ」。ヘッドフォンで聴くと目眩がします。


最後に、クロストークで話足りなかった部分の補足。
そもそも、自分で作った曲を自分で歌う、SSWっていう文化は、ボブ・ディランとかビートルズ登場のころからだから、まだたかだか40年の歴史しか無い。ていうか、ビートルズだって、アルバム曲が全部オリジナル曲なのって、中期以降だし、実際1stや2ndなんかは、カヴァー曲の比率が高い。俺、10代の頃は、「ツイスト&シャウト」がジョン最高の曲だと思ってたからね。
職業作曲家・作詞家という存在は、それこそロックンロール誕生以前から存在するわけだし、その存在価値、そしてカヴァーソングというものはSSWに決して劣るものではないと思うわけです。そういった、楽曲の価値を再評価するという視点では、今年発売された「筒美京平トリビュート」、そして去年出た「森雪之丞トリビュート」なんて作品は意義深いのかもね。
いやー、当たり前のことなんだけれど、歴史を辿るって面白いね。皆さんもどんどんディグって下さい!
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