Happy New Year, May the Music Be With You!!


というわけで本年最初は、昨日まつきくんの音楽の引き合いに出した、中村一義くんの話題を。
遂にといった感じの、中村一義ソロ名義/100s通じてのオールタイム・ベスト盤。そして、今まで全てのアルバムを網羅したボックスセットの発売。そしてそして、「魂の本〜中村全録」と題された、バイオグラフィ本までもがリリース。出所は「コンティニュー」の太田出版とくればもうこれは間違いない。


特設サイト
http://avexnet.or.jp/nakamurakazuyoshi/


まつきくんと一枚目、二枚目の頃の中村くん(どちらもついつい”くん”呼ばわりしてしまうのです、すみません)を何となく重ねてしまうのは、宅録、ビートルズという分かりやすいキーワードがまず大きいのだけれど。それと、自室でひとりで作られた音楽が、リスナーという他者との出会いによって劇的な広がりを生むところ。改めて、「生きている」の歌詞から、もうひとつ。感動的なアウトロ直前の、最後のフレーズ。

「みんなを待つ誰かや、みんなを待つ誰かも、出会えるといいな。列車は走るんだ。」

マット・シャープ率いるthe rentalsの大名曲"Waiting"を彷彿とさせる、誰もが泪するであろうメロディを待ち人になぞらえた、号泣もののフレーズ。っていうか、書きながら泣いてる、俺。

去年一年の中村君の活動は、変則的かつ静かなものだった。kika-gakuと題されたウェブサイトによるウェブマガジン、育ての親であり人生の大いなる道標だった祖父祖母、そして妻早苗さんとの対談集の発行といった、自分のルーツを辿り、総括するような歩みだったとも言える。そしてこのベスト盤も、それに準ずる流れに思える。その先があるのかどうなのか今のところなんのアナウンスもないけれど、いずれにせよ、ベックでありジョン・レノンであり、スティービー・ワンダーでもあり赤塚不二夫でもある彼の歩みを振り返ることを、僕は避ける事ができない。

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