Tomorrow's Song

Add Some Music To Your Day.
<< JCT / 谷口尚久 | main | あなたの人生の物語 / まつきあゆむ >>
音楽嗜好症 -MUSICOPHILIA / オリヴァー・サックス
Exhivision 秋の読書週間が今年もやってきましたよ(もう随分寒くなっちゃったけど)。



「音楽嗜好症」という言葉だけ見ると、まさしく我々のように音楽を日々の糧として過剰に愛するひとたちのことに思えるけれどさにあらず。神経的な疾患が元で好むと好まざるに関わらず「音楽にとりつかれてしまった」人を称する言葉。

先日静岡市美術館で開催された、ピーター・バラカン×池谷裕二「脳が感動するとき」というトークセッションの中で、ほぼ中心的なトピックとして語られていたのがこの本。そもそもこのふたりが音楽の話をするというだけでも非常に興味深かったし、人々が音楽を好むこと、また音楽をそれとして認知すること自体の複雑さにも踏み込んだ、充実の時間でした。会場から必死にtsudaったようすはこちらに。

■Togetter: ピーター・バラカン×池谷裕二「脳が感動するとき」at静岡市美術館


本書には神経性/発達障害/先天性障害など様々な理由で、「音楽に魅入られてしまった」ひとが登場する。片耳が聞こえなくなってから好きだった音楽が雑音にしか聞こえなくなったり、頭の中で鳴り響く音楽を形にするために必死でピアノのレッスンを重ねるようになったり、あるメロディが日常生活を送るのが不可能になるほど強烈にある事象を思い来させたり…。とても不思議で、だけど惹きつけられる症例報告がたくさん集められた一冊です(いちおうは「メディカル・エッセイ」という形式なので、素人でも面白く読めます)。

何かについて知ろうとする時、「それを欠いた状態」を観察することでしか確としたことがわからない、というのはなんだか奇妙な感じがする。そして、これほどむかしから人々の心を潤し、励まし、ときに惑わす「音楽」ってものを、脳がどう認識しているかはっきり判明していない、ということにも驚かされる。

それでも、わたくしたちは「泣きメロ」に泣き、「あのリフ」に心躍り、「キラーチューン」に翻弄される日々をおくるのだ。面白い。

■Amazon.co.jp: オリヴァー・サックス / 音楽嗜好症 -musicophilia
| books/magazine | permalink | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://journal.exhivision.net/trackback/1414747
トラックバック
ABOUT THIS BLOG
アナタの明日を彩るための音楽を、
ほぼ日刊で紹介していきます。

>>introduction

OUR DJ SCHEDULE
every 1st friday!
from England to me!
every 3rd saturday!(maybe)
technoscape live
OTHER CONTENTS

  * ライターとして参加しています。
SEARCH THIS SITE
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
WE ARE...
Extra Hi Vision = "EXHIVISION" !!!
exhivisionは、音楽を軸にして
幅広く活動する企画集団です。

とびきりの、高いビジョンを胸に
たのしいことを、お届けします。
http://www.exhivision.net
Awasete...
レコメンデーションエンジン
RSS FEED